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リージョンとゾーンについて
クラウドサービスには、オンプレミスの環境では聞く事のなかったリージョンとゾーンという概念があります。
ここでは、リージョンとゾーンという概念についてわかりやすくイメージ図を用いて紹介します。

クラウドサービスには、リージョンとゾーンという概念があり、この概念を正しく理解する事で例えば可用性の設計に役立ったり、何か障害が発生した際でもサービスが継続できるように設計するにはどのような点を考慮する必要があるのかがわかります。
また、サービスによっては特定のリージョンのみで提供されているものもあります。
GCP、AWSやAzure等のクラウドサービスはその展開スピードが早い為、利用前にリージョン、ゾーンの情報について公式サイトをチェックしたり、利用後も他のリージョンの使用を考えている場合はチェックすると良いでしょう。
特にリージョンの選択においては、そのサービスがどこのユーザーから利用されるかという視点で選択される事が多い為、最適な場所にリージョンがない場合は最寄りのリージョンを選択する事があると思います。リージョンについては今後も増える予定の為、ネットワークの最適化という観点でも最新の情報をキャッチアップすることは良いと思います。
ゾーンについて
ゾーンは、リージョン内の分離されたロケーションの事です。
2017年10月現在、asia-northeast1(東京)リージョンでは以下の3つのゾーンが存在します。
・asia-northeast1-a
・asia-northeast1-b
・asia-northeast1-c
国内ユーザー向けのサービスを提供する場合に東京リージョンを利用する事を考えた時には特定のゾーン、例えばasia-northeast1-aのみにWebサーバを配置してしまうと、asia-northeast1-aに障害が発生した場合に影響を受けてしまいます。
その為、ゾーン障害時でもサービスを継続させたい場合は、複数のゾーンにまたがってWebサーバを配置する事を構成の設計時に検討する必要があります。
リージョンについて
リージョンは、ゾーンの集合です。
まれにリージョン = 国 と思われている方もいますが、GCPでは異なります。
例えば米国にはいくつかのリージョンがあります。
その為、リージョンは、地理的に離れたロケーションにあるゾーンの集合と捉えるとわかりやすいと思います。
リージョン、ゾーンのイメージ図
上記で説明した内容をわかりやすくイメージ図にしたものが下記になります。
